ややこしい感情

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しばらくは言葉が出なかった韓国の解説者

韓国のテレビ(SBS)解説者は
羽生選手の演技が終了すると
しばらくは言葉が出なかった。
ようやく、「よくやりました」とゆっくりと解説を始めると
その後は演技ひとつひとつを振り返りながら
途切れ途切れに賛辞が続き
「ものすごいジャンプ」
「まるで宙に浮いているような長い対空時間」と
ため息を漏らしていた。

「『君が代』は聞きたくない」

ネットでの書き込みを見ると、反応は複雑だ。

「実力もあってイケメン。
フィギュア男子は関心なかったけど、羽生選手には惹かれた」
「昨シーズンから応援しています。
本当に優雅」などと好意的な声が上がる一方
「羽生選手、怪我しないように。
でも、『君が代』は聞きたくないから
(3位になったスペインの)フェルナンデスに
勝ってほしかった,などという声が聞かれた。

ただ、反発する声に対しては
「日本への被害意識や劣等感から抜けだそう」
「レベルが違う選手のよう。認めるべきものは認めて
私たちの(チャ)ジュンファンも4年後にはこう育てよう」と
諌めるような書き込みもあった。

功績やその幸せを認めながらも・・・。

また、宇野昌磨選手が銀メダルに輝いたことには
「正直羨ましい。
私たちも早く金妍児選手の後に続く選手が出るといいのに」や
「宇野よりネイサン・チャンがメダルを逃したのが惜しい」
という書き込みも見られた。

全国紙の記者に訊くと
「日本が金妍児選手を見ていた視線と似ているんじゃない?
『腹が痛い』というか、すごい、おめでとうと思いつつ
嫉妬も混じるというか」と苦笑まじり。

韓国語で「腹が痛い」というのは
功績やその幸せを認めながらも素直に喜べない
ややこしい感情のこと。


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